龍奇譚-彼の想い-





何でだか……悲しいわ………



何で悲しいのか自分でも分からないけど……





私は逸れていこうとする思考を無理やり抑える。





「………ほら、帰るわよ……」

「……あ、ああ」



私はさっきと同じ言葉を発したのと同時に、

靴を履き替える為に、

水嶋 凌に背を向けた。





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