龍奇譚-彼の想い-





――――――………



「龍宮?」



急に横から名前を呼ばれ、肩が揺れた。





ぼうっと空を眺めていたせいで、

水嶋 凌の分かりやすい気配にも気付かなかった。



その事に少しばかりの苛立ちを覚えた私は、

何も返事を返さずに歩き出した。





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