龍奇譚-彼の想い-
「居た!!!司~酷いじゃないか!!
俺にだけ結界、張るなんて!!!」
「……………チッ………」
「舌打ち!?舌打ちした!?今!!!」
「………五月蝿い……」
要さんは俺が居る事には気付いていない様子で、
龍宮に抱き付こうとしながら言い寄る。
龍宮はそれを手で制しながら、本当に五月蝿そうに顔を顰めている。
結人くんはそんな2人の絡みに巻き込まれないように、
大人しく美波さんの横に座っている。