龍奇譚-彼の想い-





それにしても、凌があそこまで出来るとは思っていなかったわ。



油断していたとは言え、兄さんが負けるとはね。





………ふふっ……



良い気味……





「お兄ちゃん、すごぉーい!!!」

「本当ね」



背中を擦りながら起き上がる凌の元に、

母さんと結人が駆け寄って行く。





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