龍奇譚-彼の想い-





凌自身の霊力が風となって壁になっていただけだから、

その力が抑えられれば出られるようになるのは必然なのだけど。





凌は体が凝ったのか、腕を前に出し背筋を伸ばしている。





私はそんな彼の元へと歩み寄ると、


「お疲れ様」


そう、労いの言葉をかけた。





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