龍奇譚-彼の想い-
凌は漸く、笑いが治まったのか、
普段の人当たりの良い表情に戻った。
「そう。司のお陰。司、フルート吹いてただろう?
それ聞いてやり方を思い付いたんだ。だから、ありがとう」
「!!!!!///」
また、胸の奥が高鳴った。
最近、体が変なのよね……
凌が私に対して笑い掛けると、胸がどうしようもなく鳴る。
どうしてなのかしら……
もう、自分でもよく分からない体になってしまったわ………