龍奇譚-彼の想い-





「噂。今日、俺らのクラスに転校生が来るらしいぜ」

「転校生?何だそりゃ」



一体、何を言うのかと思ったらこんな事かよ。



ま、確かに転校生なんて珍しいが、今言う事か?





「それも、男子らしいぞ」

「ふーん」



転校生か………



どんな奴なんだろうな………





その転校生が現れる事により、

俺のこの気持ちを余計に実感させるものになるとは、

この時の俺には分からなかった。





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