龍奇譚-彼の想い-
「峰も良いだろ?」
「………勝手にしろ」
「じゃあ、勝手にするよ」
最後に再び峰に聞き、きちんとした了承は貰えなかったが、
俺は気にしない事にした。
そして、司と侑大に少し机から離れて貰うと、
それを動かし、峰と向かい合わせになるようにくっ付けた。
その形は、俺と峰が正面同士となる。
クラスメートたちの好奇な視線が俺たちに降り注いでいる。
だが、そんな視線を気にする者など、
この4人の中には居ないのだった………