龍奇譚-彼の想い-





「………何?」

「え?いや、別に……」

「……………」



司は少し面倒臭そうに、俺たちに言ってきた。





侑大は弄っていた携帯を仕舞い、

何事かと俺たちに視線を寄越す。





峰はずっと黙り、ただジッと司の弁当箱を見ている。



弁当箱と言うより、そこに詰まっているいなり寿司を………だ。





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