龍奇譚-彼の想い-





「今日は、部の様子を見て慣れてくれ。

それと、ボールも渡しておくから、好きに使って良いぞ。

水嶋、お前がそいつに付き合ってやれ」

「はい。分かりました」



キャプテンは言うだけ言うと、そのまま練習を開始した。



残されたのは、俺と峰だけ。





峰はどこを見ているのか……



視線の先を辿るが、そこには何もない。





………?



何か見えるのか?



俺には何も見えないが………





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