龍奇譚-彼の想い-





「侑大……いいか?

本人の所に行くのだけは止めろ」

「何でだよ」

「………殺されるぞ……」

「は?」

「それは、冗談としてもだ……

俺たちは本当に何でもないから」

「はぁ…」



侑大が気の抜けた返事を返すのと一緒に、

疑いの目で見てくる。





ま、本当は付き合ってるけどな……フリだけど。





俺は侑大の疑いの目を晴らすために見つめ返す。





< 38 / 682 >

この作品をシェア

pagetop