龍奇譚-彼の想い-





「俺はディフェンダーやるから、峰は俺を避けてゴールを目指して。

シュートが入ったら、峰の勝ちな」

「……分かった」

「じゃあ、どこからでもどうぞ」



足を肩幅程開き、両手を横に伸ばす。



そんな俺の様子を見て、峰はリズム良くドリブルをつく。





――――ダムダムダム……



ボールの床にぶつかる音だけが聞こえる。





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