龍奇譚-彼の想い-
つぅがパッと顔を上げ、俺を見ている。
だってさ、つぅは最初から遊ぶことを目的にしていたろ?
その証拠に、つぅは今凄く嬉しそうな顔をしている。
俺は膝を曲げ、そんなつぅと目線を合わせる。
「じゃあ、俺と遊ぼうか!!!」
「うんっ!!!!!」
俺はつぅの手を取った。
その時、司が呆れた顔をしていたのは見なかった事にしよう。
そして、この日は日付けが変わる直前まで、つぅと遊んでいたのだった。