龍奇譚-彼の想い-





危なかった。



俺がホッと一息吐いていると、峰が俺を見ていた事に気付いた。



その顔は何か言いたそうだ。





「どうした、峰」

「………お前、部活終わった後、時間あるか?」

「え、あ、うん……」

「何だ、何だ。告白か?」

「アホか!!!!!」



からかう様に侑大が冗談を言う。



しかし、奴が言うと、冗談が冗談に聞こえないから怖い。





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