龍奇譚-彼の想い-





だから、一緒に食べると言っても峰はそこに座っているだけ。



地味に気まずい。





「………あ、ねえ」



その時、今まで一言も言葉を発していなかった司が口を開いた。



その黒い瞳は俺を捉えている。





俺に話し掛けたって事だよな?



まあ、司の事だから峰に話し掛けるなんて事はしないだろうし、

況してや、侑大に話し掛けるなんて事は絶対にない。



それだけは確実だ。





< 543 / 682 >

この作品をシェア

pagetop