龍奇譚-彼の想い-
季節は梅雨を越し、暑さが本格化して来た頃。
体を動かしていると、額から汗が流れ落ちてくる。
それは、俺だけではない。
侑大もキャプテンも汗をかいている。
ただ一人だけ、峰だけは涼しい顔をしていた。
「よし。先ずは、BチームとCチームが試合を行う。前回行ったミニゲームとは違い、全面コートを使っての試合だ」
「「「はい!!!!!」」」
慣れない暑さの所為でいつもよりは体力が削られているが、元気良く挨拶をする。