龍奇譚-彼の想い-





何故だか峰の事を放って置けないと思った俺は心の中で、



「ごめん」



とだけ司に謝ると峰の後を追ったのだった。





月明かりだけが峰のその金髪を照らし出す。



スタスタと迷いのない足取りでどこかに向かう峰。





その後を気配を消しつつ、一定の距離を保ち追って行く。





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