龍奇譚-彼の想い-





どうやら、俺が付いて来ている事には気付いていない様だ。



俺も成長したなと染み染み実感していると、見覚えのある場所に来ていた。





そこは例の丘の上。



何か、ここ最近この丘と縁があるな。





だが、峰は丘に用があった訳でなないらしく、

それを越え、丘の向こうに広がっている雑木林の中へと入って行った。



月明かりさえ届かないそこは、闇に包まれていて入る事に戸惑うほどだった。





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