龍奇譚-彼の想い-





そして、キョロキョロと辺りを見渡す。



何かを探している様なその行動に少し危機感を感じた。



このままだと、見付かる可能性もあるな……





ーーー……ああ、そうだ!!!



俺は胸ポケットから札を取り出すと、それを額に当てた。





「幻(ゲン)」



すると札が微かに熱を帯び、その熱が体全体に広がった。





< 581 / 682 >

この作品をシェア

pagetop