龍奇譚-彼の想い-





しかし、いつまで歩き続ければ良いんだ?



峰の後を付け始めて、かれこれ一時間は経っている。





その時、辺り一体の霊気が一瞬濃くなった。



そして、その霊気が一斉に峰の体に吸い込まれていくのが目に見えて分かった。



色が付いている訳でもなく、ただ感覚的にだが。





吸い込む力は凄まじく、

リョクさんのたてがみによって封じ込まれている俺の霊力も引っ張られる程だった。



何とか、取られるのは阻止したけど。





< 584 / 682 >

この作品をシェア

pagetop