龍奇譚-彼の想い-





ーーーーパキッ



と、枝を踏む音が森の中に響いた。



自分でフラグを立てたせいか……



冷静に状況を分析する俺。



心のどこかでこうなるだろうと思ってしまったからなのかもな。





峰の獣耳がピクリと動き、次には見えないはずの俺の方へ向けて手のひらを翳した。



ほらね。





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