龍奇譚-彼の想い-





明かりの一切ない洞窟の中を、奥から漂ってくる微かな霊力を頼りに歩いて行く。



暗い洞窟。



澱んだ空気。



ーーー……不気味ね……





見えない足元は刀になったリョクが淡く照らしてくれる。



しかし、その少し心許ない明かりが、不気味さを倍増させる。



ま、私は全然気にならないけど。





< 605 / 682 >

この作品をシェア

pagetop