龍奇譚-彼の想い-





そして、峰の周りを金色に輝く風が吹き始める。



木々がざわめき始めた。





それは、何かを知らせるかの様で。



峰の金色の瞳が空に向けられた。



暗い、暗い、漆黒の空へと……





「っち……あいつか……!!!」



峰が舌打ちをすると、慌てた様子で踵を返した。





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