龍奇譚-彼の想い-





まだまだ、凌には教える事が沢山あるのだから。





「さて、と……リョク」

『御意』



名前を呼ぶと、凌の手の内にあった刀が霧散し、私の元に現れる。



刀が手に納められる。



それを構え、転校生に向かい合う。





今にも、飛び掛かって来そうな転校生に、私は笑みを浮かべる。





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