龍奇譚-彼の想い-
彼は母親、俺は彼女のために
気付いたら、司と峰が向かい合い、今にも戦いが始まりな状況になっていた。
そして、結界を張った直後には司がリョクさんの名前を呼んだ為、
俺の手の中から彼は離れて行ったのを感じ取れた。
それから始まったのだ。
怒涛の激突が。
「っふん!!!!!」
峰が手を翳し、狐火を発生させる。
洞窟にしては広い空間に青白い炎が浮かび上がる。
その数は数えられない程多い。
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彼は母親、俺は彼女のために