龍奇譚-彼の想い-





背筋も凍る様な凍てつく殺気。





「もう、面倒臭いわね……」



司がポツリと呟いた。



恐らく、彼女は次の攻撃で決めるつもりなのだろう。





司から発せられる殺気が増えた。



身を奮わす程のそれ。





峰もそれを感じたのか、司から距離を取った。



獣耳と尻尾が逆立っている。





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