龍奇譚-彼の想い-
「……何で那智はここに居るのよ……」
「僕?僕は花の手入れをしてたんだよ。
そしたら、司ちゃんが入って来るのが見えたから、
これは抱き付くしかないじゃない?」
――――チッ…
何なのよ……その理屈は………
もう一回、蹴って良いかしら?
――――ゲシッ
とりあえず、蹴飛ばした。
那智と遭遇するなんて………
運が悪い………
それもこれも、こんな所まで連れて来た水嶋 凌のせいね。
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