龍奇譚-彼の想い-





「あなたには教えてあげる。

那智は龍宮の分家筋にあたるのよ」

「へー…そうだったのか……

妙に納得………」

「え?この子にそんな事、教えちゃって良いの?」



那智はいつの間にか私の横に立っていて、

当然のように言った私に疑問を投げ掛ける。



………はぁ……





二度目の深いため息が零れた。





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