龍奇譚-彼の想い-





龍宮はと言うと、

去って行った理事長の事なんて気にする様子もなく、

青々と茂る芝の上に腰を下ろし、

マイペースに弁当を食べ始めていた。





お腹空いてたんだな………



斯く言う俺もお腹が空いていた事を思い出した。





俺は龍宮の座る位置から少し距離を置いて腰を下ろした。





そして、待ちに待った遅い昼休みが始まった。





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