正の数【せいのかず】
第七章

返してくれよ

クラスで仲間割れが発生した

全員が全員を疑っているのだ
世維の存在は確かにあるのに
不可解な現象が続くばかりで
世維の存在を認めたくないのかもしれない
「私達、なにかしたぁ!?」
「お前らが犯人かもなー!」
「はぁ!?」

女子と男子が攻めあっている

比奈はずっとうつ伏せ

純は喧嘩などを止めるのに必死

俺はただそれらを、
何も考えることなく見ていた

「隼輝!喧嘩止めて!」
純の意識でハッとして俺は
男子と女子の攻め合いを止めた
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