正の数【せいのかず】
第九章

取り調べ

比奈sideー

「君…どうして人を殺したんだね…」

あーうざい…
何この取り調べ…まじでうざい…

「聞いてるのか!!」
「聞いてます!
向こうが襲い掛かってきたんです!」
「なんで…?」
「わかりません…
死者がどーのこーのって!」
「死者…?」

あら…話に乗るの?
あはは!無視すればいいのに!

「大人をからかうんじゃないよ!」
「からかってません…
死者が交じって生きてることで
今この村には災厄が起こっているんですよ?」
「それは…例の世維ちゃん事件と関係あるのかい…?」
「世維を知ってるんですか!?」
「小学三年生だったのに…可哀想だね…」

そんな事どうでもいいよ

世維に関しての情報が欲しい…

そう祈っていたら看守がこちらを向いた

「目がぁぁあああ目がぁぁあああ!」

目が…目が…くり抜かれてる…

さっきまで…話してたのに…
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