超絶セレブ男子にご用心!
王子様のような笑顔に、
胸がドキドキと高まる。
見た目も性格も品格も佇まいも
何もかもが完璧だな…
この人…本当に王子様みたいだ…
「…なんだか、アギトくんって本当に、
絵本から出てきた王子様みたいですね」
本心にそう言うと、
アギトくんは驚くように目を見開いた。
「君からそんな風に言われるなんて…
すごく嬉しいな…」
そう言うと、そっと私の手に
自身のそれを重ねる。
「まあ、俺の目標は、
君だけの王子になる事だけどね」
さらりと少女漫画のような事を言われ、
私は急激に顔が真っ赤になった。