衆議院議員◇真実 一路◇
翌日、幹事長行きつけのキャバクラ『ラビット』にて………
「いやあ、まさかM大臣がゲイとはね」
「確かに、ゲイのM大臣にとっては『SM の趣味がある』というレッテルは、普通の人以上に屈辱的だったのかもしれませんね」
「ま、あれはあれで結構面白かったけどね」
やっぱり面白がってたんだ………
「しかし、最近の政治資金の用途の乱れようは酷いものです。政治資金は政治活動の為に使うべき資金であって、決して私利私欲の為に使ってはいけない!」
「そうそう、マナミちゃんの言う通りだよ!国民の目も厳しくなっているから、つまらない事で足元をすくわれないようにしないとね!
……という事で、今夜は朝まで飲もう!」
「いや……私、明日の朝早いもので今夜はこれくらいで………」
「え~~そうなの?じゃあ、僕も帰るよ………あさみちゃ~ん!こっちお会計。領収書はいつものように頼むよ♪」
私はアンタが一番心配ですよ、幹事長………
※しつこいようですが、本作品はフィクションであり本編に登場する政党、政治家、閣僚の性癖等は実在のものとは一切関係がありません(作者)
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