大嫌い×大嫌い=大好き

一瞬その場がフリーズした。

頬には鈍い痛みが走る。


「なんだてめぇ!」


三人組の男たちは突然出てきた私に驚いたようだ。

スゥ…


「おまわりさ~ん!!!!」


力の限り叫ぶ。

「え?何?何?」

さっきまで無関心だったやつらがぞろぞろ集まってくる。


「チッ」


これでは勝ち目がないとおもったのか、三人組の男たちはすごすご逃げていった。


「大丈夫ですか?」


残された一人の男に声をかける。

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