大嫌い×大嫌い=大好き
「あんた、なに?助けてなんてたのんでないけど。」
?いまなんつった?
こいつ…。
予想もしない男の態度に頭はフリーズ。
その代わり
「へ?」
と、間の抜けた声だけが口から出た。
「あんたさ、あんなとこに飛び込んできて、一歩間違ったら病院いきだぞ?浅はかにも程がある。」
な、なんで私が怒られてるのかな…?
なんか悪いことした!?
したとしたら良いことじゃないの!?
もう!!
助けた私がバカだったぁ゛!!
「…せん。」
「ん?」