不良に口説かれて恋にオチました




あたしは店内に入ってゴミを捨てると、他の食べ物が目に入った。





「うわぁー…これ美味しそう…。」




でもこっちも…



帰りにケーキとか買って帰ろうかな…。




「希美!!」





後ろからあたしを呼ぶ声がしたかと思えば、時雨が凄い形相でこっちに走ってきていた。





あっ!!


あたし勝手に移動しちゃってたんだ!!





「探したんだぞ!」




あたしの肩を掴むと時雨は大きな声でそう言った。





「ごめん…。」





「帰ったかと思った…」





あたしの首もとに顔をすくめて時雨はぼそっと呟いた。













< 108 / 362 >

この作品をシェア

pagetop