不良に口説かれて恋にオチました



もう…訳わかんない…。



なんであたしがこんな気持ちになんの?



「待てよ希美!!」




時雨があたしに追いついて腕をぐいっと引き寄せた。





「なによ…っ」





あたしが振り向いた瞬間、時雨は驚いた顔をした。





「なんで泣いて…」





は?あたしが泣いてる…?



あたしは掴まれていない方の手で目元を触った。





「……泣いてないもん」





口ではそう言ってるけどあたしの目からは確かに涙が流れていた。











< 111 / 362 >

この作品をシェア

pagetop