不良に口説かれて恋にオチました

希美side




「……ん…!」




目が覚めるとあたしのお腹がズキッと痛んだ。



そして足と腕にも違和感があった。




「なにこれ…っ!!」




なんであたし縛られちゃってんの?!




あ、そういえばあたしお腹殴られて…




そんなことを思い出していたけど、なぜか頭は冷静に物事を理解し始めていた。



…連れ去られたってことだよね。



完璧に誘拐じゃん…。





「お。こいつ起きたみたいだぜ。」




そう言って金髪の男が近づいてきた。




こいつあたしのお腹殴ったやつだ…




「来ないでよ!!」





「あ?…うるせーんだよっ!!」





そう言って金髪男はあたしを叩こうとした。










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