不良に口説かれて恋にオチました
12月の雪
「今日もごめんね…?」
あの日から帰りは冬哉と帰ることになった。
時雨が頼んだらしくて冬哉はそれを引き受けてくれたという。
「全然いいよ。僕もノゾミと帰れるの嬉しいからね」
そう言って微笑みかける冬哉はまさしく王子そのものだ。
絶対にモテるんだろうなぁ…。
女の子がほっとくわけないよ、こんなイケメンを。
「…あ」
校門を出た瞬間にあの二階堂竜也が立っていた。
また…時雨に何かしに来たの…?
そう思うと不安で仕方なかった。