不良に口説かれて恋にオチました
ある日の昼休み。
あたしはいつも通り時雨とご飯を食べていた。
「希美」
時雨は真剣な顔であたしを見てきた。
「な、なに…?」
え、何言われんの?!
そんな真剣な顔で…っ!!!
「最近、バイトで忙しいから同じ時間を共にすることできてねぇけど…」
うん…?
何を言ってるんだ…?
「冬哉に惚れたりしてねぇだろうな?」
「…は?」
あたしは思いがけない話に間抜けな声を出してしまった。
「いや…。あいつ顔だけはいいだろ?」
「時雨と違って性格もいいけどね」
あたしがそう言うとギロッと睨まれた。
こ、怖い…!!!
「それと、気になってたことがもう一つあったんだよ」
えっ…なんだろ…?