不良に口説かれて恋にオチました
この表情も声も全て俺のもの。
希美、おまえが俺を好きじゃないとしても俺は手離さない。
他の男に触れさせることすら許さない。
「希美は俺のだ。」
「え…?」
「他の男を好きになるなんて許さない。」
強く抱き締めたまま、俺は低い声で話した。
自分がまさかこんなに独占欲が強い男だとは思ってもみなかった。
ひとりの女にこれほど惚れるとも予想もつかなかった。
「ね、ねぇ…時雨?」
「……。」
「何か…勘違いしてない?」
勘違いって何がだよ…。
勘違いじゃなかったらなんで冬哉の家に行ったんだよ…。
それに隠れたりもしていた。