不良に口説かれて恋にオチました
いつもの空き教室に着き希美と飯を食べる。
「今日の卵焼きうまくできてる♪時雨も食べてっ」
希美が作ってくれる卵焼きはうまい。
料理を教わってから、かなり上達していた。
「希美、さっきのやつとどういう関係?」
俺はいったん、食べるのをやめて希美に視線を向ける。
「昨日、バイト行った時に話しかけられて…」
「バイト?俺、聞いてないんだけど?」
希美はしまったという感じの表情になった。
「え、えっと…」
希美の口からバイトを始めたと一度も聞いたことがない。
いつから始めたんだ…?
「なんで俺に言わなかったのかな?希美?」
「ううっ…」