不良に口説かれて恋にオチました
「ご注文を…って希美先輩?!」
テーブルの上にケーキを置きに来てくれたのは爽だった。
「あれ?なんで爽がここに…?」
「俺はここでバイトしてて…」
あたしはそこでハッとして時雨を見た。
かかかか顔が怖いっ!!
不機嫌とか言ってる場合じゃない。
「希美先輩、俺がここで働いてるって知って来てくれた?」
「違うけど…。ここのお店、前から入ってみたかったから…」
ここで働いてるって初めて知ったし!
そう言うと爽は笑顔で余計なことを言った。