不良に口説かれて恋にオチました
時間はあっという間に過ぎ、すでにお昼休みとなっていた。
いつも通りに時雨とお弁当を食べているのだけど…
「うーん…」
「なに唸ってるんだよ?眉間に皺よってるぞ?」
「いや…あのね?爽にこの写真貰ったんだけど…」
あたしはそう言って時雨に写真を見せる。
まあ、時雨の顔が一瞬不機嫌になったのは言うまでもなく…
「マフラーのお返しにって貰ったのはいいんだけどね?この猫に見覚えがあるんだよね…」
「この眉毛の模様がついた猫に?」
そう、それがすっごい気になったんだよね。
「ほら、眉毛みたいにこんな風になってる珍しいからさ…?」
「まあ、確かにな。俺の家の猫の方が可愛い」
今はそういう話じゃないけども…。