不良に口説かれて恋にオチました
「どうして無理なんだよ?」
「アナタのこと好きじゃないから?」
あたしがすぐに答えると男の眉がピクッと動いた。
「今、此処で断ったりしたらわかってるよな?」
「わかってるって何を…?」
なんか嫌な予感がする…
じりじりと男は近寄って来て、あたしの逃げ場をなくす。
今の状況って間違いなく危険だよね?
逃げよう。
走ればなんとか大丈夫なはずだし?!
「──ッ?!」
「…逃がさねぇよ?」
走り出そうとした瞬間に男はあたしの腕を掴んでいた。