壊して。愛して。
第1章
セフレ
だんだんと暑さが増していく今日この頃
霞んだ目をした少女は、無心に
履きなれたローファーに、足を通す。
あと1ヵ月ほどで高校生活初めての
夏休みというのに、表情は優れない。
「つまんない・・・」
そう呟くと、慣れない操作で
スマートフォンの画面を弄る。
開いたページは、学校でもよく
耳にする”セフレ”を募集しているサイト。
「どうせ遊びでしょ」
私もそこに応募した。
そう、これが始まり
私たちの物語の・・・