Only You
ほとんどの人が気付かないオフィスに飾られる花の手入れを全て彼女がやっていた事も知っていて、誰もいない時を見計らってその花をしげしげと眺めたりもした。
ある日何気なくブログ検索をかけていたら、「KOTOMIの部屋」というのが引っかかった。
コトミっていう名前の響きは僕には特別に感じたから、そのページをクリックしてみた。
すると、遠藤さんが毎日活けている花の写真がのっていて、それに短いコメントが添えられていた。
シンプルなブログだったし、見ている人もいないみたいで、ほとんど独り言ブログになっていた。
“今日はネモフィラの苗を買った。青いじゅうたんみたいに大量に咲かせてみたいけど、狭いアパートには無理。せめて私の植木鉢で綺麗に咲いてね”
“今日はチューリップが綺麗だったから数本買って職場に活けた。いろんな色があるけど、私はピンク色が一番好き。幸せになれる色だから”
“今日は知り合いからサボテンちゃんをもらった。可愛いから毎日棘をつんつんとしてしまう。あまり触ると怒られるかな?”
本当に日々こういうコメントが書き連ねられていて、特に誰かに見られたくて公開しているようでもなかった。
僕の中で、これが遠藤さんのブログだという確信が日に日に強くなっていた。
ある日何気なくブログ検索をかけていたら、「KOTOMIの部屋」というのが引っかかった。
コトミっていう名前の響きは僕には特別に感じたから、そのページをクリックしてみた。
すると、遠藤さんが毎日活けている花の写真がのっていて、それに短いコメントが添えられていた。
シンプルなブログだったし、見ている人もいないみたいで、ほとんど独り言ブログになっていた。
“今日はネモフィラの苗を買った。青いじゅうたんみたいに大量に咲かせてみたいけど、狭いアパートには無理。せめて私の植木鉢で綺麗に咲いてね”
“今日はチューリップが綺麗だったから数本買って職場に活けた。いろんな色があるけど、私はピンク色が一番好き。幸せになれる色だから”
“今日は知り合いからサボテンちゃんをもらった。可愛いから毎日棘をつんつんとしてしまう。あまり触ると怒られるかな?”
本当に日々こういうコメントが書き連ねられていて、特に誰かに見られたくて公開しているようでもなかった。
僕の中で、これが遠藤さんのブログだという確信が日に日に強くなっていた。