Only You
04 誤解(SIDE綾人)
琴美との関係がおかしくなっている。
半年で戻ると言っていた話がのびのびになっていて、このままいくと琴美は仙台に定着してしまう予感がした。
ここ1ヶ月ほど、僕は職場に近い自分のアパートに戻るようになっていた。
琴美が戻ってくればまたそっちに戻るけれど、日々の疲れが溜まっていて、近い場所に帰りたい状態だった。
頼まれていた植物への水やりだけはと思って、毎日水やりが必要な二つの植木鉢だけはアパートに持ち帰った。
他の植物は週1ぐらいで水をやれば十分だったから、週末にあげればいいかと思って琴美にもそれは伝えてある。
ただ、最近琴美が事のほか元気が無い。
僕が長坂との関係を気にしてるのと同じように、琴美も天海さんと僕の関係を疑ってるのかもしれないけど、何も聞いてこないからこちらから言い訳がましく何か言う事もできずにいた。
天海さんとは確かに数ヶ月交際していた。
でも、彼女はすぐに仙台に転勤になってしまい、関係はすぐに切れてしまった。
今、琴美に対して感じる愛情とは全く違って、天海さんに対する僕の気持ちは、まだ淡い憧れのような気持ちだった。
そういう状態での遠距離。
自然に遠のいた関係を、お互いにそれほど恨みに思う事もなく、今も仕事は割り切ってやっている。
半年で戻ると言っていた話がのびのびになっていて、このままいくと琴美は仙台に定着してしまう予感がした。
ここ1ヶ月ほど、僕は職場に近い自分のアパートに戻るようになっていた。
琴美が戻ってくればまたそっちに戻るけれど、日々の疲れが溜まっていて、近い場所に帰りたい状態だった。
頼まれていた植物への水やりだけはと思って、毎日水やりが必要な二つの植木鉢だけはアパートに持ち帰った。
他の植物は週1ぐらいで水をやれば十分だったから、週末にあげればいいかと思って琴美にもそれは伝えてある。
ただ、最近琴美が事のほか元気が無い。
僕が長坂との関係を気にしてるのと同じように、琴美も天海さんと僕の関係を疑ってるのかもしれないけど、何も聞いてこないからこちらから言い訳がましく何か言う事もできずにいた。
天海さんとは確かに数ヶ月交際していた。
でも、彼女はすぐに仙台に転勤になってしまい、関係はすぐに切れてしまった。
今、琴美に対して感じる愛情とは全く違って、天海さんに対する僕の気持ちは、まだ淡い憧れのような気持ちだった。
そういう状態での遠距離。
自然に遠のいた関係を、お互いにそれほど恨みに思う事もなく、今も仕事は割り切ってやっている。