Only You
03 衝撃の真実
1ヶ月の修行の後、私は会社でもやや評価が変わってきているのが分かった。
「遠藤さん、恋でもしたの?綺麗になったんじゃない?」
お世辞ってわけでもなく、今まであまり関心も示してこなかった同期の女性からそんな声をかけられた。
男性社員も前よりやや私に対する笑顔が明るくなったように思えるのは、気のせいかな。
前でも今でも変わらないのが光の君……笹嶋さんだ。
ただ、「今日は明るいですね」とか「顔色いいですね、何かいいことありました?」なんて事は言ってくれた。
彼なりに私の容姿を遠まわしに褒めてくれているのかな。
そうかといって、別に彼との距離が縮まるわけでもなく。
それはいいの、彼の事は鑑賞してるだけでいいんだから……。
相変わらず私の本音はまだまだ弱気だった。
そんなある日、今までそれほど接点のなかった同じ営業課の長坂さんから声をかけられた。この人は笹嶋さんと違ってあまり笑顔とかを外に出すタイプじゃなくて、どちらかというと「生真面目系」な人だ。
「遠藤さん」
廊下でいきなりだったから、私は何か怒られるのかと思ってビクッとなった。
「はい……何でしょうか?」
私が身構えるような格好をしたせいか、長坂さんもちょっと戸惑った表情になって「いえ、すみません」と言ってすぐに去ってしまった。
あの人は笹嶋さんのライバルといえるほどの人で、手堅い真面目さを武器に戦う人だ
。女性と話してるところなんか、ほとんど見た事がないから余計、今話しかけられたのが気になってしまう。
「遠藤さん、恋でもしたの?綺麗になったんじゃない?」
お世辞ってわけでもなく、今まであまり関心も示してこなかった同期の女性からそんな声をかけられた。
男性社員も前よりやや私に対する笑顔が明るくなったように思えるのは、気のせいかな。
前でも今でも変わらないのが光の君……笹嶋さんだ。
ただ、「今日は明るいですね」とか「顔色いいですね、何かいいことありました?」なんて事は言ってくれた。
彼なりに私の容姿を遠まわしに褒めてくれているのかな。
そうかといって、別に彼との距離が縮まるわけでもなく。
それはいいの、彼の事は鑑賞してるだけでいいんだから……。
相変わらず私の本音はまだまだ弱気だった。
そんなある日、今までそれほど接点のなかった同じ営業課の長坂さんから声をかけられた。この人は笹嶋さんと違ってあまり笑顔とかを外に出すタイプじゃなくて、どちらかというと「生真面目系」な人だ。
「遠藤さん」
廊下でいきなりだったから、私は何か怒られるのかと思ってビクッとなった。
「はい……何でしょうか?」
私が身構えるような格好をしたせいか、長坂さんもちょっと戸惑った表情になって「いえ、すみません」と言ってすぐに去ってしまった。
あの人は笹嶋さんのライバルといえるほどの人で、手堅い真面目さを武器に戦う人だ
。女性と話してるところなんか、ほとんど見た事がないから余計、今話しかけられたのが気になってしまう。