Only You
 メールを全部送信してしまって、私は脱力してベッドに体を投げ出した。

 もう後悔しても遅い。

 今日読むのか明日読むのか分からないけど、確実に綾人は私の全てを知る事になる。
 いったいどういう答えを返してくれるのかな。

 そう思ってしばらく黙ってベッドに倒れていたら、一度軽く眠ってしまったみたいで、数時間後に携帯に電話が入ったのに気付いた。

「綾人から!」

 慌ててその電話に出た。

「もしもし、綾人!?」

 私の声を聞いて、電話の向こうで一つため息をつくのが聞こえた。

「琴美……いや、ミサ。全部読んだ。メール……全部見たよ」

 綾人の声を耳にしただけで、体が震えるほど嬉しい自分が分かった。
 こんなに、こんなに私は彼が好きなんだ。

「ごめんね……私……」
「琴美、聞いて」

 その声で、私は言葉を出すのを止めた。
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